相続登記を申請すべき期限

【こんな質問を受けました】

相続登記を申請すべき期限はいつまでですか

【このように回答しました】

 相続登記は、法律上、申請期限は定められていません。この点、相続放棄の申述が3カ月以内、相続税の申告が10カ月以内と定められているのと異なります。
 しかし、早めに相続登記をしておかないと次のような弊害が生じることがあります。

売却、担保設定等をするには名義変更が必要

  名義変更をしておかないと、その不動産を売却したり、その不動産を担保に入れて融資を受けるなど、その不動産を活用した取引をすることができません。

時間と共に相続関係が複雑になる

 遺産分割協議をせず、名義変更もしないまま放置してしまうと、当初相続人だった方がその後亡くなってさらに相続が発生して、相続関係がどんどん複雑になっていきます。その結果、顔も見たこともない方と遺産分割協議をしなければならなくなります。
  例えば、当初、父が亡くなったために母Aと子供B、C、Dが相続人であったとします。その 後、Bが死亡すると、Bに子供がない場合はBの相続人としての地位をBの妻Eと母Aが引き継ぎます。さらに、その後Eが死亡すると、Eの承継した地位はE の兄弟F、G及び代襲相続人H、Iに引き継がれていきます。
  そうすると、上記の例では、父の相続手続のために、A、C、D、F、G、H、Iが遺産分割協議を行わなければならないことになってしまうわけです。

投稿者プロフィール

古橋 清二
古橋 清二
昭和33年10月生  てんびん座 血液型A 浜松西部中、浜松西高、中央大学出身(途中、上池自動車学校卒業)

昭和56年~平成2年 浜松市内の電子機器メーカー浜松ホトニクス(東京一部上場)で株主総会実務、契約実務に携わる
平成2年 古橋清二司法書士事務所開設
平成17年 司法書士法人中央合同事務所設立
最近、農業にはまってい る (本人は「農業」と言っているが、一般的には「家庭菜園」と呼ばれている)。 耕運機まで所有するなど、道具は一人前だが野菜のできはイマイチ。 本人は、異常気象だとか、土が悪いとか、品種が悪いなどと言って、決して自分の腕が悪いことを認めようとしない。