在外日本人の印鑑証明書

 日本国内に住所がなく外国に居住している日本人は、印鑑証明書の交付を受けることができないため、印鑑証明書の代わりに在外公館でサイン証明を作ってもらうことになる。

 登記手続の場合には、通常は、登記委任状や遺産分割協議書等をその国の日本領事館へ持参して領事の面前で署名し、それに「本人が署名したことに間違いない旨」の認証を奥書きしてもらう。

 ただ、この方法だと、契約日よりも前にサイン証明が可能なのか、日付空欄の契約書にサイン証明が可能なのか、仮に日付空欄の契約書にサイン証明が可能だとして、領事がサイン証明した書類に後日文字を加入して改変することに問題はないか、など、いつも悩むことになる。

 今日もそれで悩んでいたところ、外務省のホームページに「在外公館でも印鑑証明を取り扱っていますので,同証明を希望される場合には,申請先の在外公館に必要書類等あらかじめお尋ねください。」という記載を見つけた。

 中国など、「印鑑を使う文化のある国では印鑑証明書が出るようだ」という程度の認識しかなかったが、調べてみたところ、あるホームページによれば、少なくとも、フランス オランダ 中国 カンボジア(特例) シンガポール(特例) タイ 韓国 ボスニア・ヘルツェゴビナ モナコ トルコ ヨルダン チュニジア ブルキナファソ マダガスカル モーリシャス コモロでは領事館で印鑑登録、印鑑証明書の発行ができるようだ。

 登記の場合、サイン証明はなぜ奥書式にしているかというと、サイン証明と実際にサインした書類がつづられていないとサインの照合が難しいからだと思われる。印鑑証明書が発行されるのであれば、照合が可能である。もう少し調べてみたい。

投稿者プロフィール

古橋 清二
古橋 清二
昭和33年10月生  てんびん座 血液型A 浜松西部中、浜松西高、中央大学出身(途中、上池自動車学校卒業)

昭和56年~平成2年 浜松市内の電子機器メーカー浜松ホトニクス(東京一部上場)で株主総会実務、契約実務に携わる
平成2年 古橋清二司法書士事務所開設
平成17年 司法書士法人中央合同事務所設立
最近、農業にはまってい る (本人は「農業」と言っているが、一般的には「家庭菜園」と呼ばれている)。 耕運機まで所有するなど、道具は一人前だが野菜のできはイマイチ。 本人は、異常気象だとか、土が悪いとか、品種が悪いなどと言って、決して自分の腕が悪いことを認めようとしない。