在外日本人の印鑑証明書

 日本国内に住所がなく外国に居住している日本人は、印鑑証明書の交付を受けることができないため、印鑑証明書の代わりに在外公館でサイン証明を作ってもらうことになる。

 登記手続の場合には、通常は、登記委任状や遺産分割協議書等をその国の日本領事館へ持参して領事の面前で署名し、それに「本人が署名したことに間違いない旨」の認証を奥書きしてもらう。

 ただ、この方法だと、契約日よりも前にサイン証明が可能なのか、日付空欄の契約書にサイン証明が可能なのか、仮に日付空欄の契約書にサイン証明が可能だとして、領事がサイン証明した書類に後日文字を加入して改変することに問題はないか、など、いつも悩むことになる。

 今日もそれで悩んでいたところ、外務省のホームページに「在外公館でも印鑑証明を取り扱っていますので,同証明を希望される場合には,申請先の在外公館に必要書類等あらかじめお尋ねください。」という記載を見つけた。

 中国など、「印鑑を使う文化のある国では印鑑証明書が出るようだ」という程度の認識しかなかったが、調べてみたところ、あるホームページによれば、少なくとも、フランス オランダ 中国 カンボジア(特例) シンガポール(特例) タイ 韓国 ボスニア・ヘルツェゴビナ モナコ トルコ ヨルダン チュニジア ブルキナファソ マダガスカル モーリシャス コモロでは領事館で印鑑登録、印鑑証明書の発行ができるようだ。

 登記の場合、サイン証明はなぜ奥書式にしているかというと、サイン証明と実際にサインした書類がつづられていないとサインの照合が難しいからだと思われる。印鑑証明書が発行されるのであれば、照合が可能である。もう少し調べてみたい。