総合問題みたいな建物明渡事件 (続)

6月に、「総合問題みたいな建物明渡事件」と題して次のような投稿をした。

引用はじめ---
 平成11年賃貸借契約締結。賃借人は建設会社。従業員の借り上げ社宅として使用していたが、敷金、賃料は全て入居していた従業員が支払っていた様子。平成27年賃借人破産、平成28年6月、賃借人破産終結。
元破産管財人に確認したところ、会社の帳簿には敷金の計上や賃料支払いの形跡がなく、当該物件を借りていたことなど全くわからなかったとのこと。
 入居者は平成28年12月まで入居して自ら賃料を支払っていた様子、平成29年になって賃料の支払いが全くないため大家さんが心配になって訪ねたところ、どうも住んでいる様子がない。警察に立ち会ってもらって解錠したところ、建物の中は様々な私物が放置されており、やはり、住んでいる形跡はない。駐車場には車が放置されている。さて、どこから手をつける? ピピピッと来なきゃだめだよ。
引用おわり---

本日、建物明渡訴訟の第1回口頭弁論がった。

これまでの経過を紹介しておく。

6月27日 賃借人である有限会社の清算人選任申請
7月4日  清算人選任決定。元破産管財人が清算人に選ばれる
7月14日 公示送達申立のための現地調査
7月18日 訴訟提起。被告は賃借人である有限会社と占有者である元従業員
8月14日 裁判所の指示により再度現地調査。訴訟提起時と変化がなければ公示送達申立を採用するとのこと

9月13日 被告会社より答弁書提出(全て不知)

9月20日 第1回口頭弁論期日

 第1回口頭弁論期日で終結と思いきや、裁判所から注文あり。元従業員に対する訴訟物を賃貸借契約終了に基づく建物明渡請求権とし、元従業員はその履行補助者としていたところ、物権的請求権である所有権に基づく妨害排除請求権を予備的に主張した方がいいのではないかという意見。

 確かにどっちにするか若干迷った末に訴状を書いたが、どっちでもいいのではないかとは思う。とは言うものの、裁判所の意見も参考に、予備的に物権的請求を追加することとし、元従業員に対して公示送達をするためにもう一回弁論を開くとのこと。

残念!

出廷する際には、今日、どんな進行になるかを想定してく。それに対して裁判所がどのような対応をするかで、こちらと裁判所のズレが明確になる。

まだまだ勉強だ。

投稿者プロフィール

古橋 清二
古橋 清二
昭和33年10月生  てんびん座 血液型A 浜松西部中、浜松西高、中央大学出身(途中、上池自動車学校卒業)

昭和56年~平成2年 浜松市内の電子機器メーカー浜松ホトニクス(東京一部上場)で株主総会実務、契約実務に携わる
平成2年 古橋清二司法書士事務所開設
平成17年 司法書士法人中央合同事務所設立
最近、農業にはまってい る (本人は「農業」と言っているが、一般的には「家庭菜園」と呼ばれている)。 耕運機まで所有するなど、道具は一人前だが野菜のできはイマイチ。 本人は、異常気象だとか、土が悪いとか、品種が悪いなどと言って、決して自分の腕が悪いことを認めようとしない。